2011年12月25日日曜日

Vyattaを使ってElastic Network Interfaceの動作確認をしてみる

先日、AWSから新しいサービスElastic Network Interfaceがリリースされました。
簡単に言うとAmazon VPC内のインスタンスにNICの二枚差しが可能になるサービスなようです。
今までAWSのインスタンスはeth0しか使えなかったので、これは便利になりそうです。
VPC内のネットワーク構成の幅が大きく広がるようなサービスなので、少しだけ触ってみました。

二枚差しって事はVPC内のルーティングテーブルを使わずにVyattaとかでルーティングしたりNATしたり出来るので、それを試します。
※ちなみにこちらにあるように、今までもNAT Addressingを使ってNATをする事は出来ました。
今回テストをした構成は以下のようなイメージとなります。

Vyattaは@j3tm0t0さんが作成されたAMIを使用させて頂きました。
※ENIはManagement Consoleからも作成可能で、インスタンス起動時/起動後どちらでも追加する事が出来ます。
※インスタンス起動後にChange Source/Dest CheckをDisableにする事をお忘れなく。

■割り当てたローカルIPと同じ設定をVyatta側に設定します
■Vyattaで行うNATの設定を行います
■確認用インスタンスAの起動直後のルーティングテーブルは以下のようになっています
■確認用インスタンスAに以下のようなルーティングを追加してみます
■設定後のルーティングテーブルは以下のようになります
■インスタンスBへの疎通テストを行ってみます
■インスタンスBへの経路を確認するとVyattaを経由している事がわかります
■インスタンスAからインスタスBにアクセスしてNATが動作しているかApacheのアクセスログを見て確認してみました
今回はインスタスAからインスタンスBでNATされていますが、NATせずルーティングのみさせた場合はNetwork ACLsも動作します。
まだ触り始めたばかりですが、ENIはVPCで色々なネットワークを構成出来るのでインフラエンジニア的にはとてもワクワクしますね!